初めてのゲーム制作、大作から作る?小さなゲームから作る?個人開発者が考えてみた

初めてのゲーム制作
伊勢崎です。
「ゲームを作ってみたい!」
そう思ったとき、皆さんはどんなゲームを想像しますか?
広大な世界を自由に冒険できるオープンワールド。何十時間も遊べるRPG。オンラインでたくさんのプレイヤーが遊べるゲーム。
せっかく自分でゲームを作るなら、「自分が本当に作りたいゲームを作りたい!」と思うのは当然だと思います。
でも、初めてのゲーム制作でいきなり大作に挑戦するのは、本当に良いのでしょうか?
今回は個人でゲームを制作している自分の経験も交えながら、「最初から大作を作るべきか、それとも小さな作品から始めるべきか」について考えてみます。
結論:最初は小さなゲームがおすすめ
いきなり結論から言ってしまうと、自分は小さなゲームから始めることをおすすめします。
理由は単純で、
「ゲームを完成させる」という経験ができるからです。
ゲーム制作を始めると、
「タイトル画面も作りたい」「セーブ機能も欲しい」「キャラクターを増やしたい」「実績も入れたい」「もっとステージを増やしたい」
と、どんどんやりたいことが増えていきます。
一つひとつは簡単そうに見えても、それを全部実装しようとすると開発期間はどんどん長くなります。
最初のゲームでそれをやってしまうと、完成する前に疲れてしまう可能性があります。
小さなゲームでも学べることは多い
「簡単なゲームを作っても勉強にならないのでは?」
と思うかもしれません。
でも、実際に作ってみるとそんなことはありません。
自分が初めて作ったゲームは『脳トレじゃんけん』という非常にシンプルな作品でした。
画面に表示された指示に従って、グー・チョキ・パーを選択する。
ゲーム内容だけを聞けば、とても簡単です。
それでも実際にゲームとして完成させるには、
・ボタンを押したときの処理・ランダムで問題を出す処理・正解と不正解の判定・スコアの管理・UIの表示・ゲーム開始と終了の処理
など、いろいろな仕組みが必要になります。
小さなゲームでも、「ゲームを一本作るために必要な基本」はたくさん詰まっています。
大作は「作りたいもの」が増え続ける
大きなゲームほど怖いのが、開発途中でアイデアが増えていくことです。
最初は10ステージの予定だった。
でも作っているうちに、
「もう5ステージ追加したい」
「キャラクターごとのストーリーも欲しい」
「ショップも作ろう」
「実績も追加しよう」
「せっかくだからオンラインランキングも……」
となっていく。
これを繰り返すと、いつまで経っても完成しません。
個人開発の場合、企画を止めてくれる人もいません。
自分が「入れたい!」と思えば、いくらでも機能を追加できてしまいます。
自由だからこそ、自分で「ここまで」と決めることが大切だと思っています。
小さなゲームを「完成」させることが大事
個人的には、
大作を20%作るより、小さなゲームを100%完成させる。
最初のうちは、こちらの方が良い経験になると思っています。
ゲームが動くだけなら、まだ開発途中です。
タイトル画面を作る。ゲームを開始できるようにする。最後まで遊べるようにする。ゲームオーバーを作る。音を入れる。UIを整える。バグを確認する。ビルドする。実際に公開する。
ここまでやって、ようやく「一本のゲームを作った」という経験になります。
この一連の流れを一度経験しておくと、次のゲームを作るときに、
「ここは意外と時間がかかる」
「この機能は後回しでもいい」
「この規模なら一人でも完成できそう」
といった判断ができるようになります。
じゃあ、大作を作ってはいけないの?
もちろん、そんなことはありません。
「どうしてもこのゲームを作りたい!」
という強い気持ちがあるなら、最初から挑戦するのも一つの選択だと思います。
自分が作りたいものを作れることこそ、個人ゲーム開発の面白さでもあります。
ただし、大きなゲームを作るなら、最初からすべてを完成させようとしないことをおすすめします。
例えばRPGを作りたいなら、いきなり50時間遊べるRPGを目指すのではなく、
「一つの町」「一つのダンジョン」「一回の戦闘」「一つのボス」
だけでもいいので、まずは最小構成でゲームとして成立させてみる。
そこから少しずつ拡張していけば、大作を目指しながら「完成させる経験」も積むことができます。
自分も少しずつ規模を大きくしてきた
自分も最初から現在のようなゲームを作っていたわけではありません。
最初は『脳トレじゃんけん』のような小さなゲームから始まりました。
そこからゲーム制作を続けていき、現在は『GALAXY BEAT』のようなリズムゲームや、『聖嶺鳳学園物語』のようなノベルゲームなど、以前より規模の大きな作品も制作するようになりました。
小さなゲームを作った経験が、その次のゲームにつながっていく。
個人的には、この積み重ねがかなり大切だったと思っています。
最初のゲームは「完成できそう」で選んでみる
これから初めてゲームを作るのであれば、
「一番作りたいゲームは何か?」
だけではなく、
「今の自分でも完成させられそうなゲームは何か?」
という視点でも考えてみてください。
じゃんけんゲームでもいい。
クリックゲームでもいい。
簡単なパズルでもいい。
一つのステージしかないアクションゲームでもいい。
規模が小さくても、自分で考えたゲームが実際に動いて、最後まで遊べるようになったときの達成感はかなり大きいです。
そして一本完成したら、次は少しだけ難しいゲームを作ってみる。
それを繰り返していけば、最初は「絶対に作れない」と思っていたゲームにも、少しずつ手が届くようになるかもしれません。
まとめ
初めてゲーム制作に挑戦するなら、自分は小さな作品から始めることをおすすめします。
大切なのは、最初からすごいゲームを作ることではありません。
まずは、
「自分のゲームを一本完成させた」
という経験を作ること。
小さな作品でも、企画して、実装して、調整して、完成させて、公開するところまで経験すれば、次のゲーム制作で必ず役に立ちます。
そして少しずつ、自分が作れるゲームの規模を大きくしていく。
いつか本当に作りたかった大作に挑戦するとき、それまでに完成させてきた小さなゲームたちが、きっと大きな力になってくれるはずです。



